ありがとうをカタチに。贈り物のマナーを覚えて日頃の感謝を伝えよう!

いつもお世話になっている人に、感謝の気持ちを伝える「贈り物」。
仲が良い友人や家族ほど、きちんとお祝いや贈り物をすることで自分のと相手との距離を縮めるコミュニケーションツールのひとつとなってくれます。

この記事では、
「どんなタイミングで贈り物をしたら良いの?」
「何を贈れば相手に喜んでもらえる?」
「贈る時に注意しておくことってある?」
など、贈り物についての「困った」を解消していきます。

気持ちを伝えるための贈り物。
せっかくなら、その想いをしっかりと届けられるよう、贈答のマナーをしっかりとチェックしておきましょう。

贈り物と「贈答」の違いって何?

「贈答」という言葉を聞くと、なんとなく贈り物というイメージがありますが、厳密には少し違います。
ギフトには「贈り物」と「お返し」の2種類があります。

感謝の気持ちを込めて贈り、その気持ちにありがとうで答える。
つまり、贈答には「贈ること」と「お返し」の両方が含まれています。

●贈る お祝い・贈り物
「おめでとう」「いつもありがとう」などの感謝を込めて届けるのが贈り物。
出産、結婚、新築に昇進といった人生の節目や、誕生日、記念日、父の日、母の日など、1年のうちの決まった日などに贈られることが多いです。
●お返し 内祝い・お礼
いただいたものに対し「ありがとう」の気持ちを込めてお返しをするのが贈り物のマナー。
お祝いのお返しは「内祝い」と言われ、「これからもよろしくお願いします」という気持ちが込められています。

贈り物で喜ばれるために気を配ること

贈り物のキホンは「相手に喜んでもらうこと」です。
ただ、注意しなければならないのが「マナーや贈り方」を間違ってしまうと、かえってマイナスになってしまう可能性があることです。

贈ってはならないものを贈って相手を怒らせてしまった。
変なものをプレゼントして「贈り物が下手な人」というイメージを持たれてしまった。
など、一度イメージがついてしまうと払拭するのが難しくなってしまうことも。

そこで、どんなところに気を配れば失敗しないのか、5つのポイントを参考にチェックしていきましょう。

贈り物で注意すべき5つのポイント

  • 相手の好みに合わせて贈る
  • 贈る方法を工夫する
  • タイミングを考えて届ける
  • 何のための贈り物かを明確にする
  • 高すぎない・安すぎないがポイント

相手の好みに合わせて贈る

贈り物で最も大切なのは「リサーチ」です。
相手に喜んでもらうための最大の近道は「好きなものを贈る」ことです。

お酒が好きな人に珍しいお酒。
甘いものが好きな人にオシャレなスイーツ。
など、好みに合わせて贈ることで、相手により喜んでもらいやすい贈り物ができるようになります。

一見あざといように見えるかもしれませんが、「欲しいものを調べて贈ってくれた」「自分のことをよく知ってくれている」と思われて印象が悪くなることはまずないでしょう。
逆に、親近感がわいたり、その後の話のタネになったりする可能性もあるかもしれません。

贈る方法を工夫する

贈り物は、ただ贈られるだけでも嬉しいものですが、そこにひと工夫加えるとさらに効果を高めることができます。
例えば、かわいい包装で開ける前からワクワクするような贈り物。
包みを解いたらメッセージカードが添えられていて心が温かくなるような贈り物など。

ちょっとひと工夫するだけで、贈られた物にプラスして、贈られたコト自体が素敵なプレゼントになります。
また、贈り物がきっかけで「気遣いができる人」というイメージにも繋がるかもしれません。

タイミングを考えて届ける

贈り物の効果を最大限に発揮するためには、どのタイミングで贈るかもポイントになります。
誕生日ケーキが食事前に登場したら「いや、そこは食後だろ!」となりますよね?
これと同じで、贈り物はどのタイミングで渡すかも大切です。
ひとつ間違えると相手に不要な勘違いをされてしまうことも出てくるので注意しておきましょう。

一般的には、ビジネスは挨拶の際に「よろしくお願いします」という意味を込めて手土産を渡すケースが多いです。
また、結婚祝いは当日持参するのではなく事前に贈るのが正式。
出産祝いは産婦の負担にならないよう、少し落ち着いてから渡すようにしましょう。

何のための贈り物かを明確にする

突然、贈り物をもらっても「これは何?」と、相手を困惑させてしまうことがあります。
お返しをすべきなのかどうかも考える必要があるので、贈り物をするときは「言葉」や「手紙」、「熨斗」などで、何のための贈り物なのかが分かるようにしておくのもひとつのマナーとなっています。

熨斗の柄、書き方など、贈り物によって異なる場合があるので、そのあたりも含めて1つひとつきちんとしておく必要があります。
「よく分からない」という方は、一度贈り物を購入するお店などに相談してみることをおすすめします。

高すぎない・安すぎないがポイント

贈り物を選ぶ上で最も悩むポイントが「金額」ではないでしょうか。
あまり高すぎるものを贈ると、返って相手を恐縮させてしまうことがあります。
逆に、安すぎると他に贈り物をしている人に比べてチープに見えてしまったり、お返しの品に困ってしまったりすることもあります。

一般的に、贈り物の金額は3,000円~5,000円くらいが良いとされています。
また、目上の人に現金やギフト券などを贈るのは原則としてタブーなので気を付けましょう。

贈り物をするときに気を付けること

贈り物とひと口にまとめても、さまざまなケースがあります。
例えば、一般的にあまり贈るべきではないとされている「現金」を贈りたいときや、海外の人にプレゼントをしたい場合など、ケースに合わせて気を付けなければならないポイントも変わってきます。
そこで、贈り物をするシーンに合わせて気を付けるべき内容をまとめました。
贈り物のケースに当てはめながら注意事項をチェックしておきましょう。

シーン別、贈り物の注意事項

  • 現金を贈る場合
  • 目上の人に贈り物をする場合
  • 外国人への贈り物
  • 花をプレゼントする場合
  • 贈ってはならない物があるケース
  • 熨斗のついた贈り物をする場合
  • グリーティングカードを活用する

現金を贈る場合

基本的に、普段の贈り物で現金を渡すことはありません。
ただ、結婚式のご祝儀をはじめ、冠婚葬祭のフォーマルな場では必要になることがあります。

ケースに合わせて水引のついた金包や、結びが印刷された封筒などを使います。
用途に合わせて水引の結び方や中包、上包の折り方も異なるため、シーンに合わせて何が正解なのかをチェックしておく必要があります。

また、金包は持参する際、袱紗に包んでおくのが最低限のマナーとなっています。
普段あまり使用するものではありませんが、ポケットから金包を取り出すようなことは基本的にマナー違反となりますので注意が必要です。

目上の人に贈り物をする場合

恩師や上司、先輩など、目上の人に贈り物をする場合、「目上の人に対してふさわしくない贈り物」があることを覚えておきましょう。
特に、会社の上司や学校の恩師などは、ビジネスにまつわるプレゼントをするとNGの対象となる可能性が高まります。

「勤勉」を意味する時計やカバン、「腹を締めてかかれ」という意味のベルト、「足で踏む」ということから失礼にあたる靴下や靴などもそのひとつ。
もちろん気にしない人もいるので一概に「贈ってはならない」とは言い切れませんが、不要なトラブルを避けるなら別のものを選んだ方が無難です。

外国人への贈り物

日本と違い、外国には季節のあいさつや礼儀的な贈答の慣習がほとんどありません。
もちろん、誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントなど、外国映画に登場するような贈り物の慣習はあります。
また、結婚祝いや出産祝いなど、人生の節目を祝うことは少なくありません。

ただ、お中元やお歳暮のような日本独自の贈り物はないので、どうしても贈りたい場合は一度日本の慣習について知ってもらう必要があるかもしれません。
渡すときはもちろん、ラッピングをしてリボンをかけ、きちんと包装したものを渡すのが一般的。
また、カードを添えて渡すのは外国の方が主流なので、相手の文化に合わせてきちんと用意するのを忘れないようにしましょう。

花をプレゼントする場合

手土産や誕生日プレゼント、お見舞いなどに「花を贈る」ケースは少なくないでしょう。
手軽で便利な上、嫌いな人がほとんどいないという点も、花が重宝される理由のひとつ。
代表的なものとしては「バラ」や「ラン」などが挙げられます。

バラは種類や色に花言葉があるだけでなく、贈る本数にも意味が込められています。
そのほとんどが恋愛にまつわるもので、愛の告白やプロポーズなどにもよく用いられます。

一方で「幸福が飛んでくる」という意味を持つ胡蝶蘭は、開店祝いや周年祝いなど、ビジネスの贈り物によく見られます。
また、誕生日であれば誕生花を贈るのもおすすめ。それぞれの月によって違った花があるのでチェックしておきましょう。

●誕生花

  • 【1月】スイセン、シンビジウム
  • 【2月】フリージア、マーガレット
  • 【3月】チューリップ、スイートピー
  • 【4月】カスミソウ、ミヤコワスレ
  • 【5月】スズラン、カーネーション
  • 【6月】バラ、クラジオラス
  • 【7月】トルコキキョウ、ユリ
  • 【8月】アンスリウム、ヒマワリ
  • 【9月】リンドウ、クジャクソウ
  • 【10月】コスモス、ガーベラ
  • 【11月】キク、ブバリア
  • 【12月】カトレア、ストレリチア

贈ってはならない物があるケース

日本には昔からのことわざや言い伝えがあり、中には語呂合わせや連想などの関係で「こういうシーンでは贈ってはならないと決められているものがあります。
せっかくリサーチをして、相手の好みを考え、想いを込めて贈ったのに「不適切」とされてしまっては悲しいですよね?
一例として、シーンごとに不適切とされている物を紹介するので、その意味も含めてチェックしておきましょう。

また、もし相手が欲しがっている場合、本来NGであることを伝え、確認を取ったうえで贈ると間違いが起きにくいでしょう。

●シーン別の贈るべきではない物

  • 【お見舞い】鉢植え 寝つくを連想させ、退院を嫌がっていると取られてしまう
  • 【新築祝い】キャンドル 火を連想させるものは一般的にタブーです
  • 【結婚祝い】羊かん 割れるもの、切れるも、破れるものなどは、別れをイメージさせるためNG
  • 【出産祝い】パジャマ 寝付くものとして縁起が悪いので避けた方が無難です
  • 【贈り物】ネクタイ 首ったけをイメージすることから、恋人以外が贈るのはNGとされています

熨斗のついた贈り物をする場合

日本では、贈り物に熨斗をつけて贈る慣習があります。
熨斗とは、進物や贈答品に添える飾り物で、最近では印刷されている「熨斗紙」を使用するケースが増えています。

熨斗紙は熨斗、表書き、水引、名入れから構成されます。
水引のかけ方や色など、シーンに合わせて使用するものが変わってくるので「何を贈るのか」「どういった用途なのか」を明確にした上で、お店に相談するのが間違いが起きにくいでしょう。

グリーティングカードを活用する

感謝の気持ちをメッセージにできるグリーティングカードは、近年日本でも多く使われるようになってきています。
ちょっとしたメッセージを添えたり、贈り物の意味を記したり、心遣いやセンスを見せることで、受け取った人にプレゼントをより一層うれしい物として認識してもらえるようになります。

親しい間柄だからといって不躾な表現をするのではなく、感謝の気持ちを込めて丁寧に書くようにしましょう。

シチュエーション別贈り物の内容と注意点

人生の中には「節目」と呼ばれるタイミングがあります。
結婚や出産、開店や新築などもそのひとつ。

シーンに合わせて素敵な贈り物で感謝の気持ちを伝えてみては?

贈り物のシチュエーション

  • 出産祝い
  • 入学祝い・進学祝い
  • 入社祝い・昇進祝い
  • 新築祝い・引っ越し祝い
  • 開店祝い・開業祝い
  • 結婚祝い
  • 快気祝い
  • 還暦祝い・長寿祝い

出産祝い

出産祝いでは、赤ちゃんグッズや子育てに関する贈り物をするのが一般的。
衣類を上げる場合はすぐに成長すること、必要なものは家族が用意していることも考え、少し大きめのものを用意すると良いでしょう。

入学祝い・進学祝い

学業のためのお祝いなので、興味・関心のある対象のものをプレゼントすると喜ばれます。
例えば、絵をかくのが好きな場合は色鉛筆やクレヨンを、音楽に興味がある子には新しい楽譜を贈るなど。

おじいちゃん・おばあちゃんが孫にランドセルを買ってあげたり、目覚まし時計やお弁当箱など、実用的なものをプレゼントしたりすると喜ばれます。

入社祝い・昇進祝い

入社祝い・昇進祝いでは、ビジネスに関連するものを贈るのが一般的。
名刺入れや財布、万年筆やビジネス手帳など、そのまま役立つものをプレゼントすれば、毎日使ってもらえる可能性も高くなります。

いろいろな人から同じようなものを贈られている可能性がある場合は、カタログギフトを贈って本人に選んでもらうのもおすすめです。

新築祝い・引っ越し祝い

家に関するお祝いは、新生活に役立つアイテムや、飾っておけるインテリアなどを贈るのが一般的。
観葉植物、時計、写真立て、クッションやオシャレな照明などもそのひとつ。

シンプルでスタイリッシュな家にカラフルでかわいいインテリアを贈るなど、雰囲気に合わない物をプレゼントすると使ってもらえない可能性があるので、ある程度相手のインテリアの趣味も把握した上で贈ると良いでしょう。

開店祝い・開業祝い

開店祝いといえば、花輪や胡蝶蘭、観葉植物などを贈るイメージが強いですが、まだ用意していなければ、時計や茶器セット、絵画やコーヒーメーカーなども重宝されます。
花輪には「贈り主」の社名や名前などが記されるので、ちょっとした宣伝にもなります。
最近ではちょっと変わったデザインのものもあるので、目を引く意味でも利用してみると良いでしょう。

結婚祝い

結婚式に出席していなくても贈り物をするケースは少なくありません。
一般的には、夫婦で使えるペアの茶碗や湯飲みなどを贈ることが多いです。

また、新婦のためにエプロンやキッチン道具などを贈るのもおすすめ。
ただし、ワイングラス、包丁など、割れる、切るを連想するものは一般的にはNGとされているので注意が必要です。

快気祝い・快気内祝い

病気やケガなどが回復した際に、お世話になった人や迷惑をかけた人たちに贈るのが快気祝い・快気内祝いです。
一般的にお祝いは送る側で、内祝いはお返しとされますが、快気祝いに限っては、「すっかりよくなった。全快した」という場合は快気祝い。「通院は続くけれど、ひとまず区切りがついた」という場合は快気内祝いとなります。

病気やケガはあまりうれしいことではありませんが、実際になってみると多くの人の支えがあることに気づきます。
仕事をサポートしてくれたり、肩代わりしてくれた人たちに、感謝の気持ちを込めて贈るようにしましょう。

還暦祝い・長寿祝い

還暦、喜寿、米寿など、日本には年齢ごとに長寿を祝う風習があります。
一般的には、子供や孫たちが集まって両親をお祝いするケースがほとんど。

特に還暦は第二の人生を迎える節目のタイミングでもあります。
趣味を応援するグッズや、マッサージ機、旅行券などを贈ることが多いようです。

手渡すときのマナー

ひと口に「贈る」といってもさまざまなケースがあります。
また、離れた人に贈り物をするケースも多く、宅配で贈るケースも少なくありません。

ただ、贈り物は心を通わせるひとつの手段。
できれば持参してお届けしたいものですよね?

まず、サプライズであっても相手の都合を無視して突然訪問するのではなく、きちんとアポイントを取って訪問するようにしましょう。
慶事のお祝いであればお日柄をある程度気にしておくのも心配りのひとつ。

食べ物であれば、「つまらないもの」と渡すよりも「おいしいものを見つけたからぜひ食べてほしい」と言った方が楽しみが増します。
ちょっとしたことを1つひとつ大切にし、相手との関係をより強いものにしていきましょう。